CSMVPは日本シリーズで活躍するのか? パは安定、セは苦しむ…過去5年を振り返る

オリックス・杉本裕太郎(左)とヤクルト・奥川恭伸【写真:荒川祐史】

過去5年でCSMVPを獲得した9人中4人は優秀選手賞、全てパ・リーグの選手

2021年のクライマックスシリーズMVPはヤクルトが奥川恭伸投手、オリックスは杉本裕太郎外野手が手にした。シーズン同様にポストシーズンでも活躍した2人。ここでは過去に“CSMVP”を獲得した選手たちの日本シリーズでの成績を振り返ってみる。

まずは過去5年のCSMVP選手が日本シリーズで残した成績を見ていこう。

〇2020年
セ表彰無し(CS中止のため)
ソフトバンク・中村晃 15打数5安打4打点1本塁打、打率.333 優秀選手賞

〇2019年
巨人・岡本和真 16打数3安打1本塁打2打点、打率.188
ソフトバンク・今宮健太 16打数5安打、打率.313

〇2018年
広島・菊池涼介 23打数5安打1本塁打、打率.217
ソフトバンク・柳田悠岐 21打数5安打1本塁打4打点、打率.238 優秀選手賞

〇2017年
DeNA・ロペス 24打数7安打1本塁打3打点、打率.291
ソフトバンク・内川聖一 22打数7安打1本塁打3打点、打率.318 優秀選手賞

〇2016年
広島・田中広輔 25打数4安打、打率.160
日本ハム・中田翔 20打数5安打1本塁打5打点、打率.250 優秀選手賞

2016年の広島・田中広はCSで打率.833も日本シリーズでは打率.160と苦しむ

過去5年間でCSMVPを獲得した9人中4人が優秀選手賞を手にしているが、日本シリーズMVPは1人もいない。2017年から4連覇を果たしたソフトバンク勢、2016年の日本ハム・中田と日本一に輝いたパ・リーグの選手たちはCSからほぼ調子を落とすことなく活躍していると言える。

セ・リーグで結果を残したのは2017年のDeNA・ロペスぐらいか。2016年の広島・田中広はCS打率.833と驚異的な成績を残したが日本シリーズでは打率.160と苦しんだのは印象的だった。

今季のCSでは、ヤクルト奥川が第1戦で6安打9奪三振の完封勝利で最年少MVP、オリックス杉本は第2戦での決勝2ランを放ち打率.333、1本塁打2打点の活躍を見せた。短期決戦で再びチームを勝利に導くことができるか、注目だ。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2