地元産の練り物PR 「長崎かんぼこ王国」が直売会

練り物製品を買い求める客(左)=長崎市、長崎商工会館前

 長崎市内産の水産練り物製品振興を目指す団体「長崎かんぼこ王国」(髙崎一正会長)は15日、同市桜町の長崎商工会館前で直売会を開催した。専用キッチンカーで揚げたかまぼこや、特製弁当を通行人らが買い求めた。
 「王国」は2011年2月に設立し、同市内の水産加工品業者や長崎商工会議所、市など約20団体で構成。県内外で不定期に販売促進のイベントなどを開いている。
 この日の直売会は「かまぼこの日」(11月15日)に合わせたもので、消費拡大や認知度向上を目的に開いた。アマダイなどを材料にした熱々の揚げかまぼこ3種や、真空パック入り詰め合わせ3種を販売。揚げかまぼこが入った数量限定の特製弁当は完売した。
 長崎市内にある実家に立ち寄った大村市久原2丁目の主婦、成松美月さん(27)は「小さいころから、かまぼこが好き。寒くなってきたので、おでんに入れたい」と詰め合わせを購入した。
 長崎蒲鉾水産加工業協同組合によると、本県の水産練り製品製造業者数(従業員4人以上)は近年減少傾向にあるものの、19年は49社と全国で最も多い。また、20年の総務省調査では全国の政令指定都市と県庁所在地で比べると、長崎市は練り物製品の一世帯あたりの年間支出額が一番多い。
 長崎商議所の担当者は「引き続き“日本一”を目指し、多くの人に食べてほしい」と話した。

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