ニッサン/ニスモ、2021年限りでのGT500におけるR35 GT-Rの参戦終了を発表。2022年車両は後日発表

 11月17日、日産自動車はスーパーGT GT500クラスに参戦する車両について、2022年から変更すると発表した。2008年から長年使用してきたR35 GT-Rでの参戦は11月27〜28日に開催されるスーパーGT第8戦富士『FUJIMAKI GROUP FUJI GT 300km RACE』がラストレースとなる。

 ニッサンは2007年までフェアレディZでGT500クラスに参戦し、2008年からGT-Rに車両をスイッチ。その後スーパーGTはさまざまな車両規定の変更があったが、ニッサン/ニスモは一貫してR35 GT-Rをベース車両とし、2008年は9戦中7勝を挙げたほか、これまで2008年、2011年、2012年、2014年、2015年と5回のドライバーチャンピオン、2011年、2012年、2014年、2015年と4回のチームチャンピオンをもたらしたほか、さらに113戦で36ポールポジション、41勝を挙げた。

 今回の発表にともない、R35 GT-Rでの参戦は11月27〜28日に開催される第8戦富士を最後に、2021年シーズン限りで終了することになった。なお2022年の参戦車両については後日発表されるとしている。

 なお今回の変更はGT500クラスのみで、GT300クラスをはじめ世界中にデリバリーされているFIA-GT3規定のニッサンGT-RニスモGT3は2022年以降も車両、部品の供給および技術サポートを継続して実施していく。また、市販のニッサンGT-Rは今後も生産、販売する。なおニッサンGT-RのスーパーGT GT500クラスにおける戦績は下記のとおりだ。

参戦シーズン:14シーズン
参戦レース:113戦
ポールポジション:36回
優勝:41回
ドライバーチャンピオン:5回(2008年、2011年、2012年、2014年、2015年)
チームチャンピオン:4回(2011年、2012年、2014年、2015年)
表彰台独占:2回(2014年第3戦オートポリス、2021年第3戦鈴鹿)
*2021年11月17日現在 公式戦のみ

2021スーパーGT第6戦オートポリス コースインするMOTUL AUTECH GT-RとCRAFTSPORTS MOTUL GT-R
2021スーパーGT第7戦もてぎ カルソニック IMPUL GT-R(平峰一貴/松下信治)
2021スーパーGT第3戦鈴鹿 リアライズ佐々木大樹と争うCRAFTSPORTS千代勝正
表彰台を独占したニッサンGT-R陣営の6名のドライバーたち
2008年にデビューし圧倒的な力をみせたXANAVI NISMO GT-R
2011年チャンピオンカーの柳田真孝/ロニー・クインタレッリ組S Road MOLA GT-R
2014年チャンピオンの松田次生/ロニー・クインタレッリ組MOTUL AUTECH GT-R

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