羽生結弦の北京五輪の行方 全日本欠場でも「選考の土台から落ちない」とスケート連盟

羽生結弦

日本スケート連盟は17日、フィギュアスケートの五輪2連覇の羽生結弦(26=ANA)がグランプリ(GP)シリーズ第6戦のロシア杯(26~28日、ソチ)を欠場すると発表した。

羽生は14日に閉幕したGPシリーズ第4戦のNHK杯(東京・代々木第1体育館)の開幕前に練習中の転倒によって右足を負傷。「右足関節靭帯損傷」と診断され、同大会を欠場していた。この日、ロシア杯の欠場も決めた羽生は日本連盟を通して「応援してくださり、本当にありがとうございます。応援の声や想いに応えられるよう、全力で頑張っています。動きによっては痛みが出てしまいますが、日常生活では、痛みの影響がなくなってきました。まだスタートラインにはたどり着いていませんが、着実に前に進んでいきます。これからも、よろしくお願いいたします。がんばります」とコメント。

北京五輪代表の最終選考会となる12月の全日本選手権(さいたまスーパーアリーナ)は未定だ

羽生は現時点で北京五輪出場の意向を明言していないが、連盟の選考基準では「過去に世界選手権大会3位以内に入賞した実績のある選手が、けが等のやむを得ない理由で全日本選手権大会へ参加できなかった場合、不参加の理由となったけが等の事情の発生前における同選手の成績を上記選考基準に照らして評価し、大会時の状態を見通しつつ、選考することがある」とされている。羽生は「世界選手権3位以内に入賞した実績」に該当するため適用対象となる。

竹内洋輔強化部長は「選考の土台からは落ちない。前回の平昌(五輪)の時もNHK杯でケガをした後に(全日本を)欠場しました。こういった4年前の経験もありますし、我々としてはしっかり回復してくだされば、競技力を戻してくれると思っています」と話した。

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