【大学にマッチング!?】いま地方自治体発ワーケーションが熱い!

観光地に行きながら働くスタイル・ワーケーション。コロナ禍でのテレワーク普及を機に注目され、各企業もさまざまなワーケーションプランをリリースしていますが、地方自治体も積極的にワーケーションプランを実施。どのプランもそれぞれの良さが活かされ、趣向を凝らしたものばかりです。

そこで今回は、地方自治体が企画するワーケーションプランをご紹介します。

広島大学の学生と交流できる、リカレント教育つきワーケーション

学びながら世代間交流もできるという新たな価値を付けたワーケーションが誕生。それが、東広島市が行う最大10日間のワーケーション。同市が有する国立大学・広島大学で、最新の研究や専門授業の学び直し(リカレント)を体験できる、これまでにない斬新な内容です。

参加対象は広島県外の民間企業に勤務する人。広島大学で行われる(1)リカレント講座(2)研究室訪問(3)学生との交流といったイベントを通して「気付きと学びの場」を提供します。

リカレント教育は社会人だけでなく、シニア層の間でも浸透しています。生涯学習や定年後のセカンドキャリアを始めるための準備として、シニア層を対象にした通信講座などが実施されています。

もちろん、学び以外の楽しみも。休日は、現地ガイドによる日本酒や自然を知るツアーを予定。酒蔵通り訪問したり東広島の農作物についても学べたりと市全体の魅力を肌で感じられる機会となっています。

このワーケーションプランの面白い点が宿泊先です。なんと、広島大学構内の研究者用の滞在施設!身も心も学生に戻って、学びや発見を存分に体験してみてはいかがでしょうか。実施期間は2021年11月28日(日)〜12月7日(火)。5日間以上の参加が必須となります。募集締め切りは2021年11月20日(土)。

静岡県×民間企業でワーケーションモデルプランを制作

静岡県中部地域局は(株)アトラエとタッグを組み、観光庁の「新たな旅のスタイル」促進事業に静岡県中部地域でワーケーションを実施するプログラムを共同提案。これがモデル事業に採択されたことによって、3泊4日のワーケーションの実証実験を11月~1月に計3回実施することになりました。

いずれも静岡の各地域の特色を活かした、静岡の魅力を堪能できる内容。例えば、11月26日(金)〜2021年11月29日(月)に静岡県焼津市・牧之原市・吉田町で行われる第1回目は、海釣り体験・サーフィン体験・干し芋体験などが可能。第2回、3回も同様にそのエリアならではのアクティビティが体験できるとのこと。

静岡県中部地域局は、静岡市・島田市・焼津市・藤枝市・牧之原市・吉田町・川根本町の5市2町を所管区域とし、地方創生や移住・定住促進、観光振興、産業振興等のさまざまな地域の課題解決に向けた取り組みを行なっています。この地域は南には駿河湾、北には南アルプスなどの豊かな自然に囲まれており、また温暖な地域。首都圏からのアクセスも良好なので、ワーケーションするには好適な場所なのです。

静岡はワーケーションだけでなく二地域居住をするにもおすすめの場所。都会の喧騒から離れつつもすぐに都心へアクセス可能、平日と休日のメリハリがつきやすい距離感です。

ワーケーションは長崎が熱い!首都圏・福岡県企業向けにイベント開催

実はワーケーションやテレワークに熱心な長崎県。過去記事「【長崎でワーケーション】ワーケーションの先駆者がツアーを販売!」でもご紹介したように、長崎県壱岐市は2018年度の第1回「SDGs未来都市」に選定され、サテライトオフィスやテレワークを積極的に取り入れているとして高く評価されています。

今回、長崎県は首都圏・福岡県の企業を対象に、継続的に地域とのつながりを持つ「関係人口」の創出・拡大を目的に「ワーケーション受入促進事業」のイベントとして「マッチングイベント」「マッチングツアー」を実施することに。「マッチングイベント」は長崎県でのワーケーションの魅力を発信し、企業と県内市町とをマッチング。「マッチングツアー」はワーク環境や滞在プログラム等を視察する3泊4日の壱岐・雲仙コース。壱岐市では都市部企業のサテライトオフィスなどを視察、都市と地域の関わりを考察。雲仙市では都市部の複業人材活用による地域課題解決と地域の担い手育成について学んだり、オピニオンリーダーや地域人材との交流によって都市と地方を結ぶ新しい働き方への理解を深めます。

このように、地方自治体がそれぞれの魅力を活かしたワーケーションをアピールしています。今後さらにいろいろな地方自治体で行われそうですね。引き続き「おとなの住む旅」では、ワーケーションについての情報を発信していきます!

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