【J1】槙野智章が涙で〝浦和愛〟を告白も「どうしたらいいんだろう」「浦和で引退したかった」

退団会見を行った槙野(C)URAWA REDS

今季限りでJ1浦和を退団する元日本代表DF槙野智章(34)が〝チーム愛〟を涙ながらに語った。

12年1月から浦和でプレーしてきた槙野だが、11月5日に契約満了を告げられた。17日のオンライン会見では「通達のときはまさか自分がって思いになった」と明かし「時間はたったけど、今になっても答えが導き出せないし、整理はついていない。毎日毎日泣いている」と声を詰まらせた。

槙野はJ1広島、ドイツ1部ケルンを経て浦和に加入。「毎日の練習や試合を楽しむのと100%でやることを自分の中で大事にしてきた。自分が伝えないといけないことは、言葉もそうだが、普段の練習やプレーで感じ取ってもらえたら」と強い信念を持ち続けた。

誰よりも浦和を愛する男だからこその言葉。「大好きなクラブでずっといたかった。このクラブで引退したかった」と本音を口にした上で「他のクラブで同じような情熱を持って、違うユニホームを着てプレーする想像があまりついていない。毎日どうしたらいいんだろうって思っている」と肩を震わせた。

この日はピッチ外から練習を観察。「雰囲気や空気感を見て個人的に心配だなと思った。誰か引っ張る姿というか、リーダーというか、そういう選手が出てくればいいなって心配している」と愛のムチを送った。

すでに他クラブでの現役続行を明言している槙野。今後は浦和に別れを告げ、新たな道を歩んでいく。

© 株式会社東京スポーツ新聞社