タンブラーを忘れてもお店で借りられるって…? スタバが実験をはじめる、なるほどの仕組みとは

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コーヒーをタンブラーでテイクアウトしたかったけど、今日は持ってきてないーー。

そんな時でも、お店でタンブラーを借りてテイクアウトできるという試みを、スターバックスコーヒージャパンが始めます。

飲み終わったら3日以内にお店に返します。専門業者がタンブラーを洗浄し、次のお客さんに貸します。

11月22日から約半年間、東京・丸の内エリアの10店舗で実証実験を行います。

Sumireko Tomita / BuzzFeed 「Re&Go;」の貸し出しタンブラー(左)と、店舗に設置された返却用QRコードのポップ(中央)、貸し出しや返却の手続きをするLINEの画面(右)

貸し出しタンブラーを利用するには、まずLINEアカウントをお友達登録します。これが、借り主の身元証明も兼ねることになります。

タンブラーを借りてドリンクを飲み終わったら、ドリンク購入後3日以内に店舗に返却します。

店舗に置かれたポップにあるQRコードを読みこんで、返却の手続きをします。

Sumireko Tomita / BuzzFeed ドリンク購入時に、タンブラーに印字されたQRコードを読み込み手続きする。

洗う必要はありません。返却後に専門業者が洗浄します。

スターバックスは25年前から、自前のタンブラーを持ち込んだ人には値引きすることで、使い捨て容器の使用を減らそうとしてきました。

さらにこの仕組みを導入することで、手ぶらで来店しても、ゴミを出さずにテイクアウトできるようになります。

STARBUCKS 貸し出しタンブラーの洗浄の様子

タンブラーの貸し出しは、これまでも韓国やアメリカなどのスターバックスが導入してきました。

日本のスターバックスでは、NECソリューションイノベータとNISSHAが開発した容器のリユースサービス「Re&Go;(リーアンドゴー)」を利用して実験します。

タンブラーはステンレス製で、フタはプラスチック。プラの利用は「耐久性を考えた」とのことです。

スターバックスコーヒージャパンは、2030年までに二酸化炭素排出量と廃棄物を半減することを目指しています。

紙やプラスチック製のテイクアウト容器の使用量を削減していくことで、ゴミや二酸化炭素の量を減らそうとしています。

STARBUCKS

丸の内エリアでの実証実験は5月31日まで。

通勤時やランチでカフェを利用するビジネスパーソンが多い丸の内エリアでまず実験し、利用の広がりを見る予定です。

スターバックスの担当者は「3月ごろより都内の他の地域に実証実験を広げ、ニーズを見ていきたい」「安心安全で持続可能なスキームになるように。検証を重ねていきたいと考えています」と話しています。

貸し出しは無料。ただし、実験期間中などに見直す可能性もあるということです。

広がる「エコな消費」への意識

スターバックスではこれまでも、ストローを使わずに飲めるフタや、冷たい飲み物のプラスチック製カップの多くを紙カップに変更するといった対策を進めてきました。

その流れとして今回、海外でも導入が進められてきたタンブラーの貸し出しに乗り出しました。

消費者側でも、マイタンブラーの利用や、店内でのマグカップの利用が広がっているといいます。

店舗を多く抱える大企業が環境対策を実行することには影響力もあり、環境団体などからも対策を求める声があがっていました。

国際環境NGO「グリーンピース」は、今年6月、スターバックスコーヒージャパンに対し、返却式リユースカップの全国導入を求める署名2400筆を提出。スターバックス側とも話し合いを行なっていました。

サムネイル:Getty image(左)、STARBUCKS提供(右)