高取町 清水谷遺跡から日本最古のため池か

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 高取町の清水谷遺跡で、5世紀中頃に造られたと見られるため池の跡などが見つかりました。 発掘調査した高取町教育委員会は、日本最古のため池の可能性があるとみています。

 清水谷遺跡からは、これまでの発掘調査で渡来人特有の建物の跡などが確認されています。今回見つかったため池は、東西約26メートル、南北約13メートルの長方形だったと考えられ、排水のための溝と見られる遺構も出土しました。

護岸は川原石を3段から4段積んでおり、見つかった土器などから高取町教育委員会は、築造された時期を5世紀中頃と推定していて、日本最古の可能性があるといいます。

遺物には焦げた土器や馬の歯などがあることから、池で祭祀行為があったと考えられるということです。また、ため池はその後、埋め立てられ、その上には建物が建てられたことも分かりました。細い柱を立て土などで壁を作った渡来人特有の大壁建物と呼ばれるもので、規模は国内最大級だといいます。

日本書紀には、応神天皇の時代に当時の朝鮮半島の百済や新羅などから人が来て池を造ったなどの記述があり、それを裏付ける発見として注目されます。

高取町教育委員会・木場幸弘 次長補佐

「大壁建物を建てて、こういう池があるということは、下から見たら渡来人すごいな、すごい人たちが来たことを見てもらうような遺構なのかもしれません。」

 なお現地説明会は開かれず、調査成果や出土品は2022年3月に行われる展示で公開される予定です。