奈良市女児誘拐殺人事件から17年 富雄北小学校 命を考える集会

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 奈良市の当時小学1年生の女子児童が誘拐、殺害された事件の発生から17日で17年を迎えました。児童が通っていた小学校では、ことしも命の大切さを考える集会が開かれました。

 2004年11月17日、当時小学1年生だった有山楓ちゃんは、下校途中に誘拐され、殺害されました。事件の発生から17年。楓ちゃんの父・茂樹さんは県警を通じて手記を寄せました。

茂樹さんは「大切な命が突然奪われた喪失感は埋まることがない」と記すとともに「子ども達の笑顔が溢れる社会を心から願います」と、今の思いを綴っています。楓ちゃんが通っていた奈良市の富雄北小学校では、毎年、11月17日にあわせて「命を考える集会」を開いています。

例年は体育館で開かれていますが、今年は去年に引き続き、感染対策のため、校長室とそれぞれの教室をリモートでつないで行われました。事件当時、6年生の学級の担任をしていた後藤誠司校長は、現在、登下校時に学校と地域が連携して行っている子どもの見守り活動はこの事件をきっかけに楓ちゃんが残してくれた教訓であると話しました。

奈良市立富雄北小学校・後藤誠司 校長

「富雄の街で広がっている『人と人とのつながり』、そして人を守るという『優しさ』『強さ』を、あなた方も引き継いでいってください。楓さん。富雄北小学校の子どもたちは、自分の命もみんなの命も大切にしていきます。約束します。」

 続いて、各学年の子どもたちが命を守るための宣言を読み上げました。

「自分の命、友だちの命、周りの人全ての命を大切にし、一日一日を精一杯過ごしていきます。」

 事件から17年。子どもたちは改めて命の大切さと尊さを確認し合いました。