ソニー:マルチフォーマットポータブルカメラ「HDC-F5500」を展示。被写界深度の浅いぼけ描写を実現[Inter BEE 2021 展示レポート]

ソニーブースの注目は、VENICE 2だけではない。4Kマルチフォーマットポータブルカメラ「HDC-F5500」も注目製品だ。HDC-5500をスーパー35mmの大判センサーに変えたモデルとなる。スーパー35mm CMOSセンサーを搭載しており、レンズマウントはB4からPLに変更されている。取材時、キヤノンCINE-SERVOレンズ「CN10×25 IAS S ⁄ P1」が搭載されていた。

PLレンズマウントなので、被写界深度の浅いイメージの撮影が可能だ。その際に浅い画が撮りたい場合、8ポジションのサーボNDフィルターをカメラ内部に搭載し、1/256までNDをかけることが可能。フィルターの調整は撮影者が直接行えるだけでなく、リモートコントロールパネルやマスターセットアップユニットからの遠隔制御にも対応している。

ビューファインダーにはスライド機構を新搭載し、任意のポジションでビューファインダーを固定することが可能。重心の位置が中央に寄ることによりパンをしやすくなるほか、目線が遠くなることにより今まで近くだと見えづらいという人は見やすくなる。また、狭い撮影場所で手前が見えないという場合は対応しやすくなるという。

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