【鉄道旅のいろは#2】列車の車窓、前から見るか横から見るか

列車の旅の楽しみの一つといえば、何といっても「車窓風景」でしょう。鉄道旅の道中、窓の外に目をやってみると、都会のビル群や民家の立ち並ぶ住宅街から広大な大自然まで、路線や地域ごとに様々な車窓が広がっています。

左右の窓からでも十分楽しめる

「車窓を眺める」と聞くと、まずはやはり車両側面の窓から眺めることを思い浮かべる方も多いでしょう。窓のない車両というのはほとんどありませんし、新幹線から普通列車までどんなタイプの列車でも外の景色を楽しむことができます。

地方のローカル路線などへ足を運ぶと、まるで写真集にでも載っていそうなくらい美しい大自然を眺めることができます。特に晴れている時など遠くまで見渡せ、高額な機材を使わずとも列車内から最高の一枚をスマホに収めることができると思います。

前面展望は気まずい…?

鉄道ならではの楽しみ方としては、やはり「前面展望」が気になるところでしょう。主に普通列車では、運転室と客室を隔てる窓から列車の前面を見渡すことができる場合があり、運転士さんと同じ気分で進む方向の景色を楽しむことができます。

しかし、真後ろでお客さんに凝視されるのをあまり快く思わない運転士さんも多数いらっしゃいます。窓ガラスにべったりへばりついてみていると、ふとした時に運転士さんと視線があって気まずくなってしまうこともあるかもしれません。時と場所を選ぶ必要がありそうです。

一番のオススメは「ワンマン列車の後面展望」

そんな時にオススメしたいのが「ワンマン列車の後面展望」です。ワンマン列車とはつまり運転士さんが1人乗務しているだけで、車掌さんは乗務していないので編成の最後部は乗務員さんと気まずい空気になることもありません。

後面展望ですから、流れる景色は前面展望と逆で「既に走ってきた線路が見える」という角度ではありますが、それでも前面展望に引けを取らない素晴らしい景色が楽しめます。

特に地方ローカル線ならワンマン列車も珍しくなく、思う存分後面展望を楽しむことができると思います。

是非みなさんも列車旅をされる際の参考にしてみてください!

【著者】わたかわ

鉄道・旅行好きの現役大学生。乗り鉄として全国各地を旅しています。 国内旅行業務取扱管理者の資格を保有。 2021年夏に最長片道切符の旅を完遂しました。

© 合同会社総合戦略研究会