オーストリアのグラッサー・レーシングチームがランボルギーニの4台体制で2022年DTM参戦を発表

 11月17日、DTMドイツ・ツーリングカー選手権は、オーストリアのグラッサー・レーシングチーム(GRT)が2022年のDTMに、ランボルギーニ・ウラカンGT3エボの4台体制で参戦すると発表した。ランボルギーニワークスのスクアドラ・コルセのバックアップを受けるGT3界の強豪のひとつが、DTMに殴り込みをかけることになった。

 ゴットフリート・グラッサー率いるGRTは、ランボルギーニ・スクアドラ・コルセのサポートを受けGTワールドチャレンジ・ヨーロッパなど世界中のGT3レースに挑戦し、優勝やチャンピオン獲得など華々しい成績を残してきた。そんなGRTがウラカンGT3エボを4台投入し、DTMに挑戦する。ドライバーラインアップは今後発表されるという。

「DTMはモータースポーツ界においても非常に大きなもので、私自身も20年以上にわたり関心をもってフォローしてきたんだ。DTMというパッケージ全体が、GT3レースのなかでもプレミアムなクラスとなっている。メディア露出は印象的で、2021年は性能調整などがうまく機能していることが分かった」とゴットフリート・グラッサーは語った。

「世界で最もスリリングで、最も人気があるシリーズのひとつに4台の車両を投入し挑戦できることをうれしく思っている。そして、このプロジェクトで信じられないくらいのサポートをしてくれたスクアドラ・コルセに感謝している」

 またグラッサーは、DTMに挑戦するにあたり他のシリーズへの挑戦を終了すると明かした。「DTMは最大限の集中力をもって挑まなければならない。DTMに全力を注ぎ、他のすべてへの関与を終える」とグラッサー。

 一方、ランボルギーニ・スクアドラ・コルセの責任者であるジョルジオ・サンナは、「スクアドラ・コルセはGRTとともに、我々のDTMへの関与を拡大できることを光栄に思っている」と語った。

「我々はDTMと独自の関係を築き上げ、ウラカンGT3とともに重要なマイルストーンを達成した。DTMは貴重なマーケティングのためのプラットフォームで、我々が未来に向かって前進するための挑戦だ。我々は大きな期待をもっているし、2022年の成功を楽しみにしている」

グラッサー・レーシングチームがランボルギーニ・ウラカンGT3エボの4台体制でDTMに挑む。
GRTを率いるゴットフリート・グラッサー

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