小田原の老舗かまぼこ店「丸う田代」、事業再開へ 昨年10月に自己破産 都内投資会社が出資

創業150年の老舗「丸う田代」の総本店。同じ場所で「丸う」として営業を再開する=小田原市浜町3丁目

 資金繰りに行き詰まり、昨年10月に自己破産した創業150年の老舗かまぼこ店「丸う田代」(小田原市)が、事業を再開することが17日、分かった。近く正式発表する。21日にも部分的に営業を再開、12月上旬にも全面的な開業を予定する。

 今年10月に株式会社「丸う」を設立し、再開に向けて準備を進めてきた。不動産売買・賃貸・開発のほか一般事業会社への投資などを手がける「東銀リアルエステート」(東京都中央区)が出資した。昨秋に破産した株式会社「丸う田代」の5代目社長だった田代勇生氏は、生産本部長に就く。小田原市浜町にある総本店で再開する。

 まずは主力の「かまぼこ」と、独特の風味で需要が底堅かった「だて巻き」、根強い支持があった「手作り塩辛」の3商品から展開する。「通販などを中心に、少品目、数量限定でスモールスタートする」(新会社の担当者)としている。

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