公明・山口代表 原油高「具体策講じる」 対策の大枠決定後、さらなる対応も

斉藤牧場の斉藤さん(右)から説明を受ける公明党の山口代表(中央)=17日午後、茅ケ崎市

 公明党の山口那津男代表は17日、政府が19日に決定する経済対策に原油価格高騰への対策を盛り込む考えを示した。視察先の茅ケ崎市内で記者団の取材に応じ、「原油高騰の影響を緩和する具体的措置をぜひ盛り込みたい」と述べた。

 山口氏はこの日、横須賀市内の農園や茅ケ崎市内の牧場を視察した。同市芹沢で畜産業を営む「ちがさき牛 斉藤牧場」では、斉藤忠道取締役(40)が飼育コストへの影響を説明。餌の一つの稲わらは今春は1キロ40円前後だったが、原油価格の高騰によって1キロ60円超に値上がりしているといい、「餌代は1.5倍になったのに出荷時の価格はむしろ下がっている」などと話した。横須賀市津久井の津久井浜観光農園では、イチゴのハウス栽培で暖房器具に使う燃料代の負担増が懸念されているという。

 山口氏は視察後、「それぞれの現場特有でのコスト増の要因もあると思う。きめ細やかに配慮する必要がある」と強調。19日に対策の大枠を決めた上で、今後の変化に応じた対策も検討する必要性を指摘した。

 視察には同党の三浦信祐参院議員(神奈川選挙区)や地元県議も同行した。

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