元シャルケDF、「自分の死を偽装した詐欺」で懲役3年10ヶ月に

かつてシャルケ04に所属していたDFヤニック・カンバが、裁判で3年10ヶ月の懲役刑を言い渡されたようだ。

ヤニック・カンバはシャルケ04のユースチームに所属していた選手で、マヌエル・ノイアーともチームメイトだったディフェンダー。

彼は2016年に生まれ故郷のコンゴ民主共和国を訪れたとき、交通事故に遭ったために死亡したと伝えられた。

しかしながら、その数年後にドイツの化学工場で働いていることが発覚し、その死亡はウソであったことが明らかになった。

『Bild』によれば、この死亡の情報を巡って詐欺が行われていたという。

カンバが死んだことになったあと、彼の妻は生命保険を請求し、コンゴ民主共和国で作られた死亡診断書を提出。これにより100万ポンド(およそ1.5億円)ほどの収入を得た。

しかし後にカンバは生きていることが発覚し、彼は「コンゴ民主共和国で誘拐され、人里離れた街で身ぐるみ剥がされた」と証言し、外の世界に連絡ができなかったと主張したそう。

ただ、彼はのちにドイツへと戻って科学技術者として再び働いていた。勤務していたエヴォニックという会社は、カンバが死去した際に85万ポンド(およそ1.3億円)ほどの補償金を妻に支払っていたはずだが、なぜか再雇用をしていたという。

裁判では、カンバ氏は外の世界と断絶されるような人物ではなく、この事件は保険金詐欺として仕組まれたものだと考えられたそうだ。

カンバとその妻は事件を否定していたものの、裁判は3年10ヶ月の懲役刑を言い渡すことになったという。

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なお、まだカンバと妻は上訴の権利が残っているため、今後どのような展開になるのかが注目されている。

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