医療事故、650万円の賠償で合意 沖縄県と女性患者が和解へ 南部医療センター

 2017年11月、沖縄県立南部医療センター・こども医療センターで漏斗胸(ろうときょう)の矯正のため手術を受けた10代女性が、医療事故で胸部に大きな傷痕を負ったとして県に損害賠償を求めた訴訟で、県病院事業局が女性側に650万円を支払うことで合意したことが17日、分かった。県議会11月定例会に議案を提出する予定で、可決後に和解する見通し。

 訴状によると、手術を執刀した医師が誤って女性の心臓を傷付け、本来は必要のなかった開胸手術を行った。女性の胸部から腹部にかけ、線状の傷痕が残った。

 県病院事業局によると、病院側の過失は認めており、損害賠償の額について協議していた。

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