モバイルネットワークを利用した可搬型8Kライブ伝送システムの実証実験に成功

~屋外や固定回線敷設が難しいエリアからでも8K中継が可能に~

2021年11月17日
株式会社NHKテクノロジーズ
アストロデザイン株式会社
LiveU Japan株式会社
三信電気株式会社
株式会社NTTドコモ

株式会社NHKテクノロジーズ(以下、NHKテクノロジーズ)、アストロデザイン株式会社(以下、アストロデザイン)、LiveU Japan株式会社(以下、LiveU)、三信電気株式会社(以下、三信電気)、株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)の5社は、2020年4月より調査・実験を進めていたモバイル型映像中継ソリューション「LiveU」を利用した8Kライブ伝送システム(以下、本システム)の実証実験に成功しました。

本システムにより8Kライブ映像伝送が低価格で実現できるようになり、生中継・エンターテイメント・医療・監視など、さまざまな分野で8K高精細映像のより一層の活用が見込まれます。
また、可搬型の特性を活かして、車両などで移動しながら8Kライブ伝送を実現でき、マラソンなどのスポーツシーンでの活用も見込まれます。

8Kライブ伝送システムは、本システム専用8Kカメラ『AA-4814-B』、4Kライブ伝送システム『LU800』(フィールドユニット)とモバイルネットワーク及び『LU4000』(デコーダーユニット)、 『映像補正装置』で構成されており、アストロデザインが新たに開発した『映像補正装置』は、各LiveUユニット間に発生する受信タイミングの違いをリアルタイムに補正することができます。
また、4G、5Gの無線伝搬による瞬断を判断し自動的に補完することで、移動中継においても途切れず安定した8K映像を伝送することが可能となります。

本システムを通じて、これまで固定回線の敷設が必要だった8Kの映像中継において、「LiveU」の可搬性、5Gの高速大容量通信を活かして、屋外や固定回線敷設が難しいエリアからでも8Kの映像中継を行うことができるようになります。

中継先機材 写真

受信側機材 写真

車載状態 写真

本実験において、モバイルネットワークである4G・5G回線を利用し、都内各所から途切れの無い8K映像伝送が可能なことが実証されました。

また、通常の車に8Kカメラとフィールドユニットのみを搭載し、移動しながらのライブ伝送が可能なことも確認できました。

今後、関係各社にてシステムのブラッシュアップを進め、本システムを用いたサービスの提供やシステムでの販売をめざして開発を進めてまいります。

InterBEE2021会場にて事前に収録した8K伝送映像の公開と本システムのご説明を行います。(ブース番号Hall6 No.5418:NHKテクノロジーズ)