東京五輪カヌー代表 水本がトークショー「パリ五輪目指して頑張る」

オリンピアントークショーで今後の目標などを語る水本=本明川

 14日に長崎県諫早市で開かれた第2回本明川スポーツフェスタでは、東京五輪のカヌー・スプリント男子カヤックフォアに出場した水本圭治(チョープロ)のトークショーも開催。五輪代表の公式ジャージー姿で登壇したオリンピアンは、司会者や来場者の質問に答えた。

 -五輪のレースを振り返って。
 予選が終わって、1時間くらい後に準々決勝だった。30歳を超えた4人なので、予選は体力を温存して漕いだ。準々決勝は海外勢の力を見せつけられた。メダル獲得を目指してきていたが、(7艇中7着で)まったく力が及ばなかったのがとても悔しかった。

 -無観客について。
五輪開催国なので、いろいろな方に直接見てほしかった。実際に漕いでみた感覚は、観客がいても、いなくても分からないくらい緊張していた。準々決勝が終わって、次に上がれないと分かったときは、現実か夢か分からない感覚だった。

 -どんな練習をすれば強くなれるか。
 普段、教えられること、出るメニューを「やらないといけない」と思っているうちは、つらい日々が続く。「速くなりたい、いろんなことを吸収したい」と前向きな気持ちになると進んでいける。どこまででもいけると思うので、みなさんも頑張ってほしい。
 
 -五輪出場に当たって、これは頑張ってきたということを。
 自分の課題があった。瞬発力、ダッシュが苦手。そこに力を入れてきた。自分が勝ちたいという思いがあったので、練習は休まないで、距離もみんなよりも長く、速く漕いできた。
 
 -食べ物で気にすることは。
 三大栄養素をバランスよく取る。選手村ではギョーザが一番おいしかった。ギョーザは味の素の冷凍ギョーザらしくて。みなさんもスーパーで買ったら、五輪選手と同じギョーザが食べられる。
 
 -本明川の良さを。
 風があっても波が立ちにくく、直線距離を取れるところは日本にないんじゃないかと思う。5000は初めて聞いた。直線で一気に漕げるのが魅力。ゴールしたときの景色もすごくいい。気持ち良く大会ができる場所。
 
 -会場のみなさまへ。
 自分の夢である五輪に出場できたのは、長崎のみなさんの熱い声援のおかげ。年齢的にもピークを迎えようとしている。このまま終わるのは悔しいので、パリ五輪も目指して頑張る。今度こそメダル獲得できるように頑張るので、今後とも応援よろしくお願いします。


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