韓国現代自動車の中国向け戦略EVモデル、7カ月で100台も売れず... 絶不調の中国事業に縮小説も

欧米では実績を伸ばす韓国の現代自動車だが、中国では絶不調にはまっている。中国市場攻略のために投入された電気自動車(EV)が、なんと100台も売れていない。

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現代自動車の現地合弁法人である「北京現代」が今年初めに発売した新型EVである「ミントEV」だが、今年3月から9月までの約7カ月間でわずか69台しか売れていないことが分かった。

ミントEVは昨年、広州国際モーターショーで華々しく披露され、急速に成長する中国電気自動車市場を狙って投じられた戦略モデルだった。ミントEVは1回充電時の走行距離が同級モデル比で20キロ以上長い520キロと長いことも強調されたが、結果は予想外に低調だった。

朝鮮日報は17日、この事を取り上げ、現代が「中国市場で反転を狙ったが、未だに突破口を探せずにいる」と評価した。現代自動車は近年、中国市場で不況を囲っている。

ミントエレクトリック/現代自動車

同紙は「現代車は今年中国で年間56万台を販売するという目標を立てたが、9月までに25万台を販売するのにとどまった」とし、「今年の年間販売量は40万台を下回る見通しだ。今年、北京大1工場を現地メーカーに売却したが、20~30%水準にとどまっている稼働率も回復しにくいようだ」と伝えている。

現代自動車は2016年に中国で179万2千台を販売したが、それをピークに、サード(高高度ミサイル防衛)問題による嫌韓ムードの影響なども受け、急激に実績が低下しているEVに関しては中国現地メーカーの台頭もあり、差別化を示せていないようだ。

韓国メディアでは現代が中国市場の縮小を検討しているとの見方も出ている。

この報道をみた韓国のネットユーザーからは、

「ネーミングが惜しいな。ミントではミートゥー(me too)にすべきだった」

「技術だけ奪われて撤収と」

「中国からは撤収しろ」

「そのデザインで何をしたいのか。中国人は性能よりデザインを重視する…」

「職員たちが義務的に購入したのだろう」

「ひたすらコスパのみを追求した現代が中国のコスパ攻勢に負けている…」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。

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