安心安全な除雪へ決意 新車両10台引き渡し 上越市本年度除雪出動式

 上越市は17日、同市本城町の高田城址公園オーレンプラザで本年度の除雪出動式を行った。昨年同様、新型コロナ感染予防のため人数を制限し、規模を縮小して実施。新たに購入した除雪車10台(約2億7000万円相当)を貸与事業者に引き渡し、出発を見送った。

式典後、新たな除雪車10台が貸与事業者の元へ出発

 本年度の市道除雪対象は、車道が約1767キロ(全体の62・4%)、歩道が約153キロ(同52・2%)。除雪事業者104社が除雪機械466台で作業に当たる。除雪対象、事業者、除雪機械とも前年より増加。特に除雪機械の台数は、過去最多という。

 式典で、除雪対策本部長の野口和広副市長は、最新の気象予報で今冬の降雪は平年並みの予想としながらも、「記録的な大雪となった昨年の今頃も、同じ予想だった」と警戒。「昨冬のように非常に多忙な中、新型コロナの恐れもある。体調管理に気を付けていただき、市民の期待、要望に応えるような除雪をお願いしたい」と願った。

 引き渡しを受けた除雪事業者を代表して、第三建設(牧区山口)の宮本尚紀社長は昨冬の異常豪雪を教訓に、気象情報や積雪状況の把握、新型コロナ対策の徹底などの対応を取り、「全職員で安心・安全な除雪作業に取り組んでいく」と決意表明した。

 上越市は12月1日から来年3月末まで、除雪対策本部を立ち上げ、除雪作業に対応していく。

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