天高くコウテイダリアの大輪咲く 田辺市の民家

楠本善彦さん宅で咲いているコウテイダリア(和歌山県田辺市秋津町で)

 和歌山県田辺市内の民家で、多年草のコウテイダリア(キク科)が、薄紫色の大きな花を天高く咲かせている。

 田辺市新庄町の柏木敦子さん(85)は7年ほど前から、自宅の庭で育てている。3株あり、現在は高さ約3メートル。4月に芽が出て、秋になり急に茎がぐっと伸びた。強風で茎が折れないよう、支柱をして補強している。

 柏木さんは「朝起きて庭に花が咲いているとうれしくなる」とほほ笑む。花は自宅前の道路からも見えるので、近隣住民からも評判だという。

 同市秋津町の楠本善彦さん(68)宅の敷地内でも、約3メートルに育ったコウテイダリア1株が見頃を迎えている。

 5年以上前に苗を購入。場所を変えながら毎年12月に挿し木をして栽培に挑戦していたが、虫害などでなかなか開花まで育てることができず、今年初めて花を咲かせることができた。自宅横の斜面で時々水や肥料を与えながら育てたという。

 楠本さんは「花が咲いてうれしい。挿し木をした場所が良かったのだろうか。まだつぼみが100個ほどある。しばらく楽しめそう」と話している。

柏木敦子さん宅で咲いたコウテイダリア(和歌山県田辺市新庄町で)

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