日本S初出場のヤクルト・奥川に「思い切っていけよ」とゲキを飛ばしたのは…

笑顔で石川(左)と話す奥川(東スポWeb)

〝カツオのゲキ〟を胸に日本一へ――。ヤクルトの奥川恭伸投手(20)が18日、神宮外苑のコブシ球場で行われた投手練習で汗を流した。

今季9勝を挙げ、初出場となったCSのファイナル初戦では巨人を相手に圧巻のプロ初完投初完封勝利。オリックスとの日本シリーズでは、20日の第1戦(京セラ)の先発が見込まれている。ブルペンで投球練習を行った右腕は「とにかくいつも通り投げられるかだと思うので。いつも通り攻めて思い切ってプレーしたい」と力を込めた。

日本シリーズは初の大舞台。当然、想像を絶する重圧との戦いにもなるだろう。そこで若きホープの背中を後押しするのが、同僚の大先輩・石川雅規投手(41)からかけられた「なかなか経験できることじゃないんだから思い切っていけよ」との言葉だ。「カツオ」の愛称で親しまれる石川は現役最多となる177勝。酸いも甘いも知り尽くした20年目左腕の助言には重みがある。

「結果はやってみないと分からない。セ・リーグ代表として、とにかく自分ができることを一生懸命やりたい」。奥川がパ屈指の強力打線にどう立ち向かうのか見ものだ。

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