幕内の地位は死守する。大相撲九州場所5日目(18日、福岡国際センター)から出場した元大関の幕内栃ノ心(34=春日野)が幕内輝(27=高田川)を寄り切って白星を挙げた。今場所は腰痛のため初日から休場。番付は東前頭13枚目で、成績次第では十両転落の危機に直面している。
栃ノ心は復帰即初勝利に「落ち着いて取れたので今日は良かった。勝ったのが良かった」と安堵の表情。「初日の前の日(13日)の朝、ぶつかり(稽古)をやっていた時に結構、痛みがあった。昨日、一昨日でだいぶ良くなってきたので大丈夫」とこれまでの経緯を説明した。
ただ、今も四股やすり足などの基礎運動や立ち合いの確認のみで、本格的な稽古はできていない。それでも幕内残留へ向けて「(出る以上は)痛いとは言えない。頑張っていくしかない」と自らに言い聞かせるように話した。