立民代表選出馬に間に合った〝なぜ君〟小川淳也氏 蓮舫氏が心配するほどの憔悴から逆転復活

代表選出馬会見で熱く語った小川淳也氏(東スポWeb)

立憲民主党の小川淳也衆院議員(50)は18日、国会内で会見を行い、枝野幸男前代表(57)の後任を選ぶ代表選(19日告示、30日投開票)に立候補することを正式に表明した。

小川氏は枝野氏が衆院選惨敗の責任を取り代表辞任を表明してから、いち早く出馬の意欲を示したが、推薦人20名の確保に苦労した。

「小川氏は党内最大勢力の『サンクチュアリ』(27人)に所属しています。それなのに同じグループの逢坂氏が先に推薦人の確保を決めてしまい、小川氏は声をかけられないほど落ち込んでいた。これを知った蓮舫氏も小川氏を『大丈夫か』と心配していましたね」(立民関係者)

だが、同じく出馬に意欲を見せていた大串博志衆院議員(56)と連携したことで、ギリギリ告示に間に合った格好だ。小川氏は会見でも開口一番、「同じ志を持った大串博史さんに、同志、同期として大変な最大級の敬意と、また感謝を合わせて申し上げたい」と頭を下げた。

小川氏は香川1区選出で当選6回。20年に公開されたドキュメンタリー映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」で話題を集めた。代表選出馬をめぐっても女優の小泉今日子やロック歌手のダイアモンド☆ユカイら芸能界やネット民からも〝小川待望論〟が沸き起こっていたが、この現象をどう受け止めていたのか。

「まず、私自身のなかに、野党第一党(立民)を強くしたい強烈な想いがあります。これを表現し、実行にうつしたい。スタート台に立たせていただくわけですから、著名人の方に限らず、いまの日本政治に、有権者はいろんな想いを持っていらっしゃると思います。この期待に応えていきたい」

一方で立民に対しては「政権を批判するばかりだ」「立憲共産党でオワコン」などと冷めた見方も広がっているが、小川氏はそれを上回る熱量でこう話す。

「政権は権力ですから、これを批判的な立場からしっかり検証していくことは野党に課せられた一本の柱。問題点があれば、明るみに出し、そして追求すべきは追求する。これは当然の作用なので、この点はご理解していただきたい」

代表選は泉健太政調会長(47)、逢坂誠二元総務政務官(62)、西村智奈美氏(50)が立候補を表明しており、これに小川氏が加わった4人で争う構図が固まった。

© 株式会社東京スポーツ新聞社