横浜DeNAの楠本泰史外野手(26)は18日、横浜市中区の横浜スタジアムで契約更改交渉に臨んだ。4年目で自己最多の76試合に出場し、打率2割5分4厘、2本塁打だった楠本は、930万円増の2310万円でサインした。
高い評価と期待を示す68%の大幅増だ。それでも、楠本の口からは悔恨の思いがこぼれた。
「『よくやったシーズンだったね』と言ってもらえることも多いけど、キャンプは2軍スタートで開幕から2カ月もファームで過ごした。振り返ると最初に悔しい思いが出てくる。そんなシーズン」
ただ、成績に目を向ければ紛れもなく飛躍のシーズンとなった。76試合の出場で打率2割5分4厘、2本塁打、18打点はいずれも自己最高だった。代打の切り札として存在感を示し、10月上旬にオースティンが離脱すると先発にも名を連ねた。
伸び悩んでいた強打者は「同じような立場の選手と違う色を出すために試行錯誤し、こうして(1軍で)生きていくんだということを決めて、少しやり通すことができた」と手応えを得ている。(金額は推定)