【RIZIN】皇治「負けたら引退」公言も… 大みそか決戦に見据える〝意中の人〟とは 

復活ののろしを上げられるか(C)RIZIN FF

〝におわせ発言〟の矛先には? 格闘技イベント「RIZIN.32」(20日、沖縄アリーナ)で祖根寿麻(33)と対戦する〝キック界のドン・ファン〟こと皇治(32)がキレ味鋭い放言を連発した。RIZIN参戦から3敗(1ノーコンテスト)で崖っぷちの中で「負けたら引退」を公言して臨む背水の思いとは――。さらには大みそか決戦に向け〝意中の人〟の存在を示唆した。

試合を目前に控え、取材に応じた皇治は珍しく真剣なトーンで「(狙いは)完封ですね。KOとかもありますけど、その上が完封だと思うので。何もさせずに終わろうかと思います」と話した。

昨年9月に電撃参戦し、悲願の那須川天心戦が実現した。しかしここで判定負けを喫すると、同年大みそかには五味隆典にボクシングマッチで判定負け。さらに復活をかけた今年6月のキックワンナイトトーナメントでは疑惑のバッティング(頭突き)を連発し、梅野源治戦でノーコンテストになった後、白鳥大珠に判定負けした。

この3連敗にはさしものドン・ファンも「ホンマに悔しいです。どん底ですよ」と唇をかむ。だからこそ、この再起戦に引退までかけて「本気ですよ。話題づくりだけじゃない。引退したら? そりゃもう、青年実業家ですやんか」と明かす。

もちろん引退する気などさらさらない。試合に向けて「RIZINでもK―1でも見せたことがない新たな俺を見せますよ。スパーも全部で50ラウンドくらいして。原点に戻って、大阪時代に所属していたジム『S.F.K』にも行きました」。なんとライフワークについても「女遊び? 封印してますよ。試合後3日だけ(遊んで)いいよって、トレーナー陣から了承を得ているので、試合が終わったら沖縄で遊ぼうと思っています」とにわかには信じられない言葉を口にした。

負ければ引退だが、勝てば大みそかにつながる。皇治は「今は〝敗者に口なし〟やと思っていて、『次に誰とやる』とか言う権利はないと素直に思っているんで…」と前置きした上で「ただ、完全復活に向けての調整試合をしっかりクリアして、リングの上でしゃべりたいことはいっぱいあるんで」と〝意中の相手〟の存在を示唆した。

そこで食い下がると「ボビー(オロゴン)が出てきても壊されるからようやらんと裏でRIZINに泣きついといて、俺にケンカを売っているヤツがいるんで。そういうヤツに男というものを教えてやろうと。そんなファイターになりきれんような相手、興味ないですが、うそ話ばかりで周りを巻き込み、ホンマみたいになってるのがおかしいんでね」と憤慨。その上で「俺も今まで散々ケンカを売ってきましたけど、その時はいつも(ルールなど)相手に合わせてきましたから。天心とやった時は団体も移って体重も58キロまで落としましたし。五味選手もヒザのケガからか『蹴りなしでやりたい』って言われたけど受けたし、言う通り同じグローブでやりましたし。それが男の美学やと思うので」と続けた。

「モテてしゃあない」男の次の狙いとは…。それを口にするためにも、沖縄の地で復活ののろしを上げたいところだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社