虎の〝朗希世代〟目覚めよ! 阪神・矢野監督が2年目・西純に猛ハッパ

矢野監督も期待の西純(東スポWeb)

秋季練習真っただ中の阪神・矢野監督は一、二軍の投手陣が合同でトレーニングをしている鳴尾浜球場を18日に訪れ、高卒2年目右腕・西純矢投手(20)を指導。5月19日のヤクルト戦(甲子園)でプロ初先発初勝利を挙げながら、その後は目立った活躍を残すことができなかった背番号15に「一軍でひとつ勝つことはできたけど、あいつの力を出し切ってはいないと思う。もっと真っすぐで押し込めるように。(来季一軍の)先発の枠に入ろうとするなら、力を示してくれないと」と猛ハッパをかけた。

今季は僅差でリーグ制覇を逃し、悲願の来季Vへ向け、若い力の台頭は必要不可欠だ。大熱戦の末パ・リーグを制したオリックスは今季、宮城大弥投手(20)が13勝を挙げる大ブレーク。同期入団の紅林弘太郎内野手(19)も攻守に成長を見せレギュラーの座をつかみ取った。阪神の猛追を振り切ってセ・リーグVを決めたヤクルトでは、奥川恭伸投手(20)が9勝を挙げる活躍。宮城も紅林も奥川も、西純と同じ2019年ドラフト高卒入団の〝佐々木朗希世代〟だ。

虎ドラ1の西純と同期で2位入団した井上広大外野手(20)は右足の骨折にも泣き、今季の一軍出場はゼロ。3位入団の及川雅貴投手(20)は左のリリーフとして39試合に登板し防御率3・69。来季は先発転向へチャレンジすることをすでに表明している。

現有戦力を底上げするためにも虎の〝U―20世代〟のさらなる成長は来季へ向けた重要課題。鍛錬の秋にコーチ陣が若虎たちをどこまで追い込めるかにも注目したい。

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