立浪竜“地獄”の秋季キャンプ 伊藤&三好が強化指定選手に選出のワケ

強化指定選手に選ばれた伊藤(左)と三好

中日・立浪和義新監督(52)が期待の若手選手を〝しごき〟まくっている。

18日からナゴヤ球場での秋季キャンプは第4クールへ突入。これまでは午前と午後の部を分けて練習を行ってきたが、この日から強化指定選手として根尾、石川昂、岡林のほか、伊藤康祐外野手(21)、三好大倫外野手(24)を含めた5選手だけに午前、午後の2部練習を課した。

その意図を指揮官は「一番やらないといけない選手たちですから。状況を見ながら(きつい練習も)できるようになってきたので段階を上げた。あと2クールですから、残りは根詰めてやらせていこうと思っている」と力説した。

3年目・根尾と2年目・石川昂のドラ1コンビや今季一軍で打率2割5分4厘をマークした2年目・岡林の3選手は順当ながら、なぜ今季一軍で打率5分3厘の4年目・伊藤、一軍出場なしのルーキー・三好も選出されたのか。

チーム関係者は「立浪監督は1年間、一軍で出場し続けられるレギュラーを求めているが、伊藤と三好はとにかく体が強くてケガがない。根尾、石川昂、岡林の3人のポテンシャルと比べても遜色ない。今年の伊藤は一軍に昇格してもほとんどベンチだったし、三好は一軍昇格のチャンスすら、もらえなかった。立浪監督は来季は我慢強く一軍で起用できる選手を見極めようとしているが、この5人はその第一関門をクリアした選手」と指摘する。

実際、立浪監督は「この5人は、頑張ればレギュラーに近い5人。やる気を出してやらないといけないし、これだけ(練習を)やるならうまくならないと」ときっぱり。立浪流地獄の秋季キャンプで選手たちの悲鳴があちこちで響きわたっているが「必ず今は良い練習ができていると思う。ここまでこういう練習を入団してきてやっていないと思うが、一番伸びる時期。選手はしんどいでしょうけど、これで成果が出てきたら頑張れると思う」と飛躍に期待を寄せている。

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