アプリで接種・陰性証明 ブルーブックス、那覇市医師会と開発 来月サービス開始へ

 医療に特化したITシステムを開発するブルーブックス(沖縄県那覇市)は、新型コロナウイルスのワクチン接種歴やPCR検査の陰性を証明する「ワクチン・検査パッケージ」対応のスマートフォンアプリ「デポタ」と、店舗などで接種歴・陰性証明の情報を読み取る専用リーダー「デポタリーダー」を、那覇市医師会と共同開発した。12月上旬のサービス開始を予定する。

 アプリの「ワクチンパスポート」機能は、接種記録を集積する国のデータベース(VRS)などから情報を取得する。PCR検査による陰性証明のデータは、医療機関やPCR検査所と連携する。

 利用者のスマホにQRコードが表示され、個人情報を一切提示することなく、接種・検査証明が有効なものかをリーダー側で読み取る。医療機関から得た情報を反映するため、感染拡大の原因となる「なりすまし」も防げる。

 専用リーダーは、デジタル庁が年内にも実用化するワクチンパスポートや、海外規格の多様なパスポートにも対応する。スマホを活用するため、特別な機器の購入も不要だ。

 ブルーブックスの志茂英之社長は「感染拡大を防ぐための医療行為の記録だ」と語り、感染対策や経済活動の再開に向けて県や市町村での活用を呼び掛けていく考え。今後、海外からの渡航者が増えることも想定されるため、「観光立県の沖縄でまずは普及させたい」と述べた。

 詳細はhttps://bluebooks.co.jp

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