タクシー事業者5社廃業、2社休業 コロナ禍で運転者も1割減

県内のタクシー運転者数と平均年齢の推移

 栃木県内のタクシー事業者数は、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2019年度末からの約1年半で5社が廃業し、2社が休業したことが18日までに、県タクシー協会のまとめで分かった。この間、運転者数も全体のほぼ1割に当たる219人減となり、減少に拍車が掛かった。「第5波」が下火になり経済活動が再開する中、関係者は「人手不足でニーズに応えられない事態もあり得る」と危機感を募らせている。

 県タクシー協会によると、加盟社数は92社。廃業や休業は従来の厳しい経営状況や後継者不足に加え、コロナ禍が影響した。今後増加する可能性もある。

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