東彼杵に新交流拠点『わ』 来年オープン予定 「ひとこともの公社」と九電が共同開設

工事の安全を願ってもちまきをする関係者=東彼杵町

 長崎県東彼東彼杵町でまちづくりに取り組む一般社団法人「東彼杵ひとこともの公社」(森一峻代表理事)と九州電力が共同で開設する新しい交流拠点施設「わ(仮称)」の上棟式が12日、同町千綿宿郷であり、関係者約50人が工事の安全を願った。カフェやコインランドリーが入り、早ければ来年1月下旬にもオープン予定。
 九電が地域の企業や団体と協業する「Qでん にぎわい創業プロジェクト」の一環。事業パートナーとして同公社が選ばれ、2019年度から共同で進めている。今年3月に同町の名物クジラをモチーフにした和菓子「くじら焼」と「くじら最中」を開発。移動販売車で各地を回り町をPRしている。
 「わ」は、交流人口拡大と定住人口創出を目的に、和菓子開発と並行して進めてきたプロジェクト。町内の空き地に、コインランドリー、縫製所、カフェを備えた施設を建設する。地域住民と観光客をつなぐ狙いがあるという。
 建物は敷地の角を利用した直角二等辺三角形型が特長で、西海市の地域拠点「HOGET」を手掛けた島原市の「インターメディア」が設計し、波佐見町の「里山建築」が工事を請け負う。この日は関係者が棟札に記名したり、もちまきをしたりして安全を祈願した。

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