【ボクシング】超豪華カード! 村田の世界戦〝前座〟は中谷潤人、吉野VS伊藤…どれもメイン級

左から吉野修一郎、中谷潤人、伊藤雅雪(東スポWeb)

プロボクシングの帝拳ジムは19日、都内で会見を開き、WBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太(帝拳)とIBF世界同級王者のゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)の王座統一戦(12月29日、さいたまスーパーアリーナ)のサポーティングカードを発表した。

まずはWBO世界フライ級王者・中谷潤人(M・T)の防衛戦。対戦相手は世界同級9位のクリスチャン・ゴンザレス(メキシコ)となった。中谷は「このような大きな舞台でパフォーマンスさせていただけることに感謝します。しっかり防衛したい」と決意表明した。

また、OPBF東洋太平洋&WBOアジアパシフィック・ライト級王座統一戦として、同級王者・吉野修一郎(三迫)と元WBO世界スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪(横浜光)のカードも組まれた。派手な衣装を身にまとった吉野は「誰よりも派手に、目立ちたかった」と笑顔を見せつつ「この先のことは考えていません。とりあえず伊藤選手に勝つことしか考えない。勝って喜びます」と気合満点。対する伊藤は「ケガ、盲腸、大事な試合も負けて長いトンネルでしたが、今年やっと決意してスタート切った。このチャンスは運と縁を感じる。ここを勝つことで飛躍できると思っている。自分のボクシング人生で正念場」と思いを語った。

それにしても豪華なカードだ。通常、前座は「アンダーカード」と呼ばれるが、今大会は「サポーティングカード」という言葉が使用。歴史的な一戦を「支える」との意味合いが込められ、各選手は自身の試合と同じくらい村田の一戦に高揚感を漂わせていた。中谷は「大きな試合の前にやらせていただけて光栄。雰囲気を盛り上げて、村田さんの試合につなげていきたい」、吉野は「僕もこのような大きな会場でできるのは光栄です。村田さんの試合の前に伊藤選手と熱い試合がでれば」と意気込みを口にした。一方、伊藤は村田にLINEを送り、同日に試合が組まれたことを報告したという。「勝って気持ちイイ気分で村田さんの試合を見たい。でも、あまり考えると自分の試合に集中できなくなるので(笑い)」。

歴史的な一戦を彩る好試合の連続。ファンにとって、ぜいたく過ぎる大会となりそうだ。

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