南部高校で2年ぶりに文化祭 生徒の笑顔あふれる

校舎玄関に展示された書道部の作品(19日、和歌山県みなべ町芝で)

 和歌山県みなべ町芝の南部高校で19日、文化祭があった。2年ぶりの開催だが、新型コロナウイルスの感染防止で保護者など一般への公開はせず、生徒だけに制限。それでも舞台発表や作品展示などがにぎやかに催され、笑顔があふれた。

 昨年は文化祭に代えて、文化クラブと生徒有志による1週間をかけての発表や作品展示だけだったが、今年は学級別の出し物を復活させ、1年生が展示、2年生が舞台発表、3年生がバザーをした。文化クラブは作品展示や舞台発表をし、4組の生徒有志もダンスを披露した。

 校舎玄関には書道部がパフォーマンスで描いた縦4メートル、横6メートルの作品が展示され、目を引いていた。体育館での舞台発表では、最初に普通科3年の音楽選択生18人が登場し、箏(こと)で「さくらさくら」を奏で、美しい音色を響かせた。

 例年、文化祭と同時開催している農業祭は昨年に続いて中止。バザーも、その場で調理したものは販売せずに、ゲームを取り入れるなど工夫した。実行委員長の3年、切本真璃乃さん(18)は「コロナで一般公開できず、楽しくないと思ったが、結構盛り上がっている。いい思い出になった」と話していた。

箏で「さくらさくら」を奏でる音楽選択生

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