オリックス・中嶋監督が26年前のヤクルトとの日本シリーズを述懐「歯が立たず、あっという間に…」

山本(右)と談笑する中嶋監督(東スポWeb)

オリックス・中嶋監督はヤクルトとの日本シリーズ初戦を翌日に控えても平静さを崩さなかった。19日、前日練習を終えた指揮官は「ふだん通り、いつも通り」と繰り返し「変わったことはできないので普段通りの元気な野球を見せたい。チャンピオンという気持ちもないのでチャレンジャーとしてやりたい。もちろん勝ちたいし、全力で喜びたい」と抱負を口にした。

ヤクルトについては「打力、走りももちろん、中継ぎ、後ろもいい投手がそろってる。いいチーム」と評したが「ウチは挑戦者なので緊張するなら思いきり緊張すればいいし、それをどう立て直していくか。緊張でガチガチで動かないのが嫌なら楽しむしかない」とナインの背中を押した。

1995年の日本シリーズでは正捕手で出場し、1勝4敗。「26年前とはまったく違う」としながらも悔しさは忘れておらず「そりゃ悔しいよ。自分らの勢いでいって歯が立たなかった。勢いと優勝するだけの力はあったんだけど、あっという間に終わった。あとで考えたら舞い上がってたんだろうな…」と思いをはせた。

監督会議で予告先発はないことが決まったが、初戦を「山本よ」と明かした中嶋監督。無双右腕で流れをつかみ、26年ぶりのリベンジとなるか。

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