ダン・スティーヴンスがリチャード・ギアに!? 『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』シーン写真6点解禁!

目の前に突然現れた理想の恋人は、アンドロイドでした。

ベルリンのペルガモン博物館で、楔形文字の研究に没頭する学者アルマは研究資金を稼ぐため、とある企業が極秘で行う特別な実験に参加することに。そこに現れたのは紺碧の瞳でアルマを熱く見つめるハンサムなトム。初対面にもかかわらず、積極的に口説いてくる彼は、実は、全ドイツ人女性の恋愛データ及び、アルマの性格とニーズに完璧に応えられるようプログラムされた高性能AIアンドロイドだったー。 アンドロイド会社のコンサルタントに連れられてアルマのもとを訪れ、まだどこか“ロボット然”とした様子のトムや、彼女を喜ばそうとバスルームにキャンドルを敷き詰めてシャンパンまで用意。映画『プリティ・ウーマン』でリチャード・ギアが演じたロマンチックな1シーンを実際に再現しようとして、彼女に絶句されたかと思えば、デート中、彼女をただ静かに見守り、優しい表情を見せる様子など、少しずつ時を重ねることで徐々に表情や雰囲気が変化していくアンドロイド・トムと、最初は抵抗しながらも、トムの優しさとユーモアに心が解されていくアルマの、チグハグだけどどこかロマンチックな生活を切り取ったもの。

人間同士の恋愛は妥協や擦り合わせの繰り返しで、ままならないことばかりだが、ロボット相手なら難しい人間関係もストレスゼロ。しかし、衝突のない関係は「愛」なのだろうか?それとも「高度で繊細なアルゴリズムの結果」なのか?果たして、人間アルマとロボットのトムが行き着く未来とは。 トムに課されたミッションは、“アルマを幸せにすること” ただひとつ。たった3週間の実験期間で、献身的でロマンチックなトムのアルゴリズムは、過去の傷から恋愛を遠ざけてきたアルマの心を変えることが出来るのか?理想の相手を探し求めるあなたに贈る、クスっと笑えてほんのりビターな傑作ラブロマンスが誕生。 抜群のルックスと穏やかな性格と豊富な知識、ロマンチックなエスコートで難攻不落のアルマに恋を仕掛けるアンドロイド・トムを演じるのは『美女と野獣』(17)、『ダウントン・アビー』(10~15、19)で観客のハートをつかんだダン・スティーヴンス。英語訛りのドイツ語でリルケの詩を暗唱し、プロのダンサーのようにキレッキレのルンバを披露し、子犬のような瞳で見つめ、かと思えば、アルゴリズムがはじき出した歯の浮くような台詞をドヤ顔で披露、『プリティ・ウーマン』の1シーンを再現して呆れられるなど、数々の自信たっぷりのイケメンテクを空振りさせるトムを茶目っ気たっぷりに演じて笑いを誘う。

トムに尽くされても素直になれないアルマには、『es[エス]』(01)や『ヒトラーを欺いた黄色い星』(17)など、ドイツで活躍するマレン・エッゲルト。過去の悲しみを心にしまい込み、充実した仕事に打ち込みながらも、老いゆく父の姿に自らの孤独を重ねる複雑な現代女性アルマを繊細に演じ、ジェンダーレスとなって初の第71回ベルリン国際映画祭で演技部門最高賞<銀熊賞>を受賞した。2人の実証実験を見守る<ワケあり>相談員には、『ありがとう、ト二・エルドマン』(16)『約束の宇宙(そら)』(19)のザンドラ・ヒュラー。 監督は、超正統派ユダヤ教徒のコミュニティから逃亡する女性を描き、プライムタイム・エミー賞を受賞した『アンオーソドックス』(20/Netflixにて配信中)のマリア・シュラーダー。女優として『Aimée & Jaguar』(99/未公開)でベルリン国際映画祭最優秀女優賞に輝いた経験もあり、『エーミールと探偵たち 』(01)、『ソハの地下水道』(11)など出演作が日本でも公開され高評価を獲得、現在は、映画プロデューサーの権力を振りかざし、セクハラと性的暴行事件を繰り返したハーベイ・ワインスタインの行状を暴く『She Said(原題)』(22年公開予定)を撮影中という、今ハリウッドで最も注目を集める監督のひとりでもある。

アルゴリズムがはじき出した居心地の良さに人間が溺れるーそれは罪なのか?それともー?ミドルエイジクライシスに直面する女性をアンドロイドが救うラブロマンスであると同時に、そんな危険で哲学的な永遠の問いを新たに投げかける傑作が誕生。

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