米ドラマー、マカヤ・マクレイヴンがブルーノート・デビュー作をリリース&コメント到着も

Photo by NOLIS ANDERSON

米シカゴを拠点に活動するドラマーでありプロデューサーのマカヤ・マクレイヴンが、ブルーノート・レコードよりアルバム『ディサイファリング・ザ・メッセージ』をリリース。あわせて、本人からの最新コメントも到着した。

マカヤ・マクレイヴンは、サンプリング、リミックスを得意とし、これまでヒップホップとジャズの繋ぎ合わせた傑作を数多く世に放ってきた。

今回のアルバムにはヴィブラフォン奏者のジョエル・ロス、トランペット奏者のマーキス・ヒル、ギタリストのジェフ・パーカーとマット・ゴールド、ベーシストのユニウス・ポール、アルト・サックス奏者のグレッグ・ワード、テナー・サックスとフルートのデショーン・ジョーンズなど、数多くのアーティストが参加し、ブルーノートの歴史を彩ってきた名曲たちをサンプリング。

アート・ブレイキー、ホレス・シルヴァー、クリフォード・ブラウン、デクスター・ゴードンらが産み落とした楽曲に新たな解釈を加えた。プロデュースやミックスもマクレイヴン自らが手掛け、オリジナル音源の完全性を維持しつつ、彼らしいアンビエントな広がりのある作品に仕上がっている。

本作は、ひとつのショウかのように楽曲リストが編成されており、本人はこの構成に関して「すべてを繋ぎ合わせる際にリスナーがこの空間の中の落ちていくような物語を作りたかったのです」と語っており、「私は常に、人がうなずいたり、何かを感じたり、どこかに連れて行ってくれると感じるような、ある意味で人とつながる音楽を作りたいと考えています。そして、その音楽がどのようにして生まれたのか調べるきっかけになればいいなと思っています。私たちが今作っている音楽は、つながっている同じ道の一部であり、伝統を尊重しつつ、人々が共鳴を感じられるものを創り上げていきたいです」とコメント。リスナー、そして先人たちへの敬意を表した。

リリースを発表してから米各誌では多くのレビューが掲載され、高い評価を得ている。

ジャズ・タイムズ誌は「洗練された現代的なプロダクションとビートは、ビンテージ盤を再構築している。その雰囲気はクラシックなブルーノートだが、サウンドは2021年のものだ...見事に再構成されたパスティーシュだ」と評し、ダウン・ビート誌は「マクレイヴンのセルフ・サンプリングは、魅力的なブルーノート・アーカイブと組み合わせることでその真価を発揮する」と解説している。

■リリース情報

マカヤ・マクレイヴン

『ディサイファリング・ザ・メッセージ』 発売中

品番:UCCQ-1148 価格:¥2,860 (税込み) [SHM-CD]

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