車中泊派も注目の1台! ロングセラー「トヨタ ハイエース」は最上級“スーパーGL”系をベースに選びたい

2004年のデビューから17年もの間、圧倒的な人気で支持を集めている1BOXバン「トヨタ ハイエース」。近年は商用のみならず、アクティブにアウトドアレジャーを楽しむ一般ユーザーからの人気も上昇中だ。中でも、広い荷室を活用し、車中泊を楽しむユーザーが増えているという。一番人気は、日常でも使いやすい標準ボディ(ロング・標準ルーフ)だ。現行型(通称:200系)ハイエースの魅力を改めてチェックしてみよう。

トヨタ ハイエース スーパーGL(ロングバン・標準ボディ・標準ルーフ・標準フロア)[2013年11月マイナーチェンジ(4型)] [Photo:島村 栄二]

200系ハイエースはデビュー17年! 地道な改良を重ね続け、今も現役続行中だ

「トヨタ ハイエース」[写真は2013年11月マイナーチェンジの通称“4型”(現行は6型)]

トヨタの商用1BOXバン「ハイエース」は、現行型で5代目。その型式から一般に「200系ハイエース」などと呼ばれる。先代から15年ぶりにフルモデルチェンジしたのは2004年夏のこと。デビューから17年が経過しているが、その人気は全く色あせることがないのだから凄い。

17年の間には、内外装のデザイン変更も伴うマイナーチェンジも含め、年々細かな改良を重ねてきた歴史がある。乗用車同様の先進安全運転支援機能「トヨタセーフティセンス」搭載や、最新ディーゼルエンジンの搭載、ATの多段化など、今も常に進化し続けているのだ。

個人ユーザーが貨客両用で使える上級グレード「スーパーGL」系が人気の中心

ハイエースが支持されるもうひとつの理由として、その品質の高さを挙げる声は大きい。

中でも、個人ユーザー向けに設定された上級グレード「スーパーGL」は、ミニバン同等のしっかりしたシートを持つ後席や、内外装の見栄えの良さが魅力だ。平日は仕事の道具としてタフに使ういっぽうで、週末は家族のためのワゴン車として使える多様性を持っている1台だ。

そんなハイエース スーパーGLは、個人事業主の職人さんから、道具の多いアウトドアレジャーや車中泊を楽しむアクティブな個人ユーザーまで、幅広く支持を集めている。新車のみならず中古車での人気(リセールバリュー)が非常に高いのもスーパーGLの特徴だ。

人気の中心は、さらに上質さを高めた特別仕様車「スーパーGL“DARK PRIME II”」だ

特別仕様車「スーパーGL“DARK PRIME II”」の内装(写真は一部改良前)

近年はこのスーパーGLをベースに、さらに外装のダークメッキ加飾や、内装のトリコット+合皮コンビシートや黒木目マホガニー調加飾などで高級感をグッと増した特別仕様車「スーパーGL“DARK PRIME II(ダークプライムツー)”」に人気の中心が移行している。

ハイエース スーパーGLベースの「MRT(マルチロールトランスポーター)」には車中泊派必見のベッドキットも用意!

トヨタ ハイエース MODELLISTAコンプリートカー「Multi Role Transporter(MRT:マルチロールトランスポーター)」

個人ユーザーに大人気のハイエース スーパーGLと、同“DARK PRIME II”をベースに、モデリスタがアクティブなアウトドア派向けの架装を施したコンプリートカーが「Multi Role Transporter(MRT:マルチロールトランスポーター)」だ。今回は車中泊派にオススメのType II(床+トリム仕様)をご紹介しよう。

床は専用のフラットなロンリウム(硬質塩ビ)フロア仕上げで、水や汚れにも強い。耐荷重50kgのアンカーナットも備える。荷室長はリアシート展開時1855mm、リアシート前倒時には3000mmもの空間を確保するから、オートバイを積んだりすることも可能だ。

さらに収納BOX付の専用成形フルトリムには、ベッドキットの架装が出来る。ベッドキットは荷室幅いっぱいに備わる通常タイプ(ベッド幅1430mm:20万4285円)に加え、片側のみのハーフサイズ「シングルベッドキット」(ベッド幅615mm:14万3000円)も用意される(全て標準ボディの場合)。

専用成形フルトリムに収まる補助バッテリー(走行時に自動充電しエンジン停止時に車内で電源として利用可能:20万9000円)もいっしょに選んでおけば、車中泊の際にも電気を有効活用出来る。

ベッド下の高さもおよそ365mmあるから、就寝時でもキャンプ道具などかさばる荷物も楽に収納出来るし、ベッドを使わないときには、片側の壁側にまとめて収納することも可能だ。

ハイエースMRT TypeIIの価格は、2.8ディーゼル(2WD)401万8100円からとなっている。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:茂呂 幸正・TOYOTA・MODELLISTA]

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