沖縄コロナ新規2人感染 療養者数は警戒レベル「第1段階」水準を下回る(11月20日朝)

 沖縄県は19日、40代の男女2人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。3日ぶりに感染者を確認した。前週金曜日からは1人減った。入院や自宅療養などを含む療養者数は16人となり昨年7月23日以来、県の警戒レベル判断指標で「第1段階」に当たる23人を下回った。県内の感染状況は落ち着きを見せている。

 警戒レベル判断指標7項目のうち、直近1週間の感染経路不明な症例の割合(42.9%)を除く6項目は第1段階となった。県は18日の対策本部会議で警戒レベルを第2段階に引き下げたばかりだが、県の糸数公医療技監は「今後さらに(レベルを)下げるのかについても議論になる」との認識を示した。

 新規感染者を自治体別に見ると那覇市と宜野湾市で各1人だった。

 直近1週間の人口10万人当たり新規感染者数は0.54人で全国18位。全国平均の0.87人を下回る状況が続いている。

 クラスター(感染者集団)は家族内2例、事業所内2例の計4例を公表し、合計401例となった。401例目となる浦添市の事業所では7~8月にかけて10~50代の男女23人の陽性を確認した。換気が悪い更衣室での会話や食事、ドアノブを通じて感染が広がったと見られるという。

 米軍関係では嘉手納基地とキャンプ・ハンセンで各1人の感染が報告された。

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