ソフトバンク・周東「読書の秋」で肉体増強 リハビリ期間生かし “人体知識” を吸収

手術後に落ちた体重も73キロまで戻ったソフトバンク・周東(東スポWeb)

内面から磨きなおす。ソフトバンクの周東佑京内野手(25)が完全復活に向けて〝読書の秋〟を過ごしている。

現在は9月に受けた右肩の手術からのリハビリ中。動きも制限されている中で、1か月ほど前から取り組んでいるのが、スポーツ栄養学や筋肉に関する本を読むことだという。「体のことを知って、もう一回しっかり体をつくって、こういうケガを繰り返さないようにしないといけない」と真剣なまなざしで話す。

リハビリ生活でトレーナーや医師と話す機会が増えたことがきっかけになった。夫人も栄養学などの勉強をしてくれている。「やっている本人が知らないのは良くない。ケガしている期間でしかできないことも多い。プラスには絶対になると思う」。専門的な本のため内容も難しく苦戦しているようだが、知識を深めることで体づくりへの意識を高めていく。

今季は体重の大幅減にも苦しんだ。不振に苦しむ中で食事量も減り、手術前は66キロにまで落ちてしまっていたという。現在は73キロまで戻った。目標体重は76キロ。「自分が動ける体重から上積みして春を迎えたい」

手術から復帰までに半年かかる見込みで、想定通りなら開幕前ギリギリになる。「焦る気持ちを抑えつつやりたい」。昨季13試合連続盗塁成功の〝世界記録〟を樹立した鷹のスピードスターが、今は再び突っ走るための準備を整えている。

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