ワクチン3回目接種の体制整備 長崎県、補正予算など18議案発表

 長崎県は19日、26日開会の定例県議会に提出する総額53億8400万円の本年度一般会計補正予算案など18議案を発表した。新型コロナウイルス対策関連は14億7300万円。12月に開始を予定するワクチンの3回目接種の体制整備費3500万円、軽症者ら向け宿泊療養施設の拡充費5億8400万円などを盛り込んだ。
 3回目接種に合わせ、ワクチンの流通調整や専門的相談を受ける電話相談窓口などの対応期間を延長。開始時期が迫っているため、関連議案は先議案件として29日の本会議で採決する。宿泊療養施設は県央地区に1施設・100室を追加予定。長崎市で調整中の1施設も含め、拡充後は県内で計15施設・761室が確保されることになる。
 このほか、院内におけるクラスター(感染者集団)防止対策費として3億100万円を計上。入院前検査の助成対象に新型コロナの診療・検査機関に指定されている約70の有床診療所を加えた。
 新型コロナ関連以外では、8月の大雨や9月の台風による災害復旧関連費48億8900万円などを計上した。

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