フィリーズが2件のトレードなどでデプスを強化 選手層に厚み

日本時間11月20日、メジャーリーグはルール5ドラフトに向けた若手有望株のプロテクト期限を迎え、各球団が様々なロースター変更を実施。フィリーズもルイス・ガルシア、ジャイリン・オルティス、ジェームス・マッカーサーと3人の若手有望株をロースターに加えたが、さらに2件のトレードなどで4選手を獲得。いずれも他球団のロースター40人枠に登録されていた選手であり、他球団がロースター整理を行うなかで、デプス(選手層)を強化するための動きを見せた。

ヤンキースとのトレードではT・J・ラムフィールドとジョエル・バルデスという2人のマイナーリーガーを放出し、ニック・ネルソンとドニー・サンズを獲得。ネルソンは25歳の右腕で、昨年8月にメジャーデビューし、今季は11試合(うち2先発)に登板して0勝2敗、防御率8.79を記録した。サンズは25歳の捕手で、今季はマイナーAA級とAAA級の2階級合計で94試合に出場し、打率.261、18本塁打、56打点、OPS.793をマーク。今月上旬にロースター40人枠に登録されたばかりだった。

アストロズとのトレードではローガン・サーニーを放出し、ギャレット・スタッブスを獲得。スタッブスは28歳の捕手で、今季はマーティン・マルドナード、ジェイソン・カストロに次ぐ3番手捕手を務め、18試合に出場して打率.176、0本塁打、3打点、OPS.458を記録した。フィリーズは正捕手J・T・リアルミュートを支える2番手捕手に人材を欠いており、スタッブス、サンズ、ラファエル・マルシャンらが競争することになりそうだ。

さらに、ウエーバー経由でアストロズからケント・エマニュエルを獲得。エマニュエルは29歳の左腕で、今季は4月24日のメジャーデビュー戦(対エンゼルス)で8回2/3を5安打2失点に抑える素晴らしいリリーフを見せ、メジャー初勝利をマークした。10試合に登板して1勝0敗、1ホールド、防御率2.55と結果を残したが、左肘の故障で長期離脱。ウエーバーでの放出はこの故障が影響しているとみられる。左肘の状態に問題がなければ、フィリーズにとって貴重な戦力となるだろう。

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