会場華やか 2年ぶり成人式に1170人 上越市 友人と再会喜ぶ 将来への誓い新た 

 上越市は20日、同市下門前のリージョンプラザ上越で本年度成人式を行った。コロナ禍のため例年の4月から延期して実施。出席した1170人は友人との再会を喜び、節目の年に将来への誓いを新たにした。

振り袖やスーツ姿で集まった上越市の新成人たち

 同市の成人式は昨年度が中止され、2年ぶりの実施となった。対象は平成12年度に生まれた2046人で、出席率は57・2%だった。感染予防のため中学校ごとに入場口を分け、新成人以外の入場を制限。代わりに開式前に会場で中学校の恩師からのメッセージを映像で上映した。

 第1部の式典で中川幹太市長は「皆さんは素晴らしい土地で生まれ育った。県外で暮らしていても上越のファンでいてほしい」と言葉を贈った。そして新成人代表として3人がスピーチを行った。

新成人を代表して3人がスピーチで思いを話した

 永見遼河さんは目の前のことに全力で取り組むことで、大学入学時にはなかった目標と夢を見つけたこと、上松蒼波さんは周りの人たち、特に親友や育った古里への感謝を語り、田中礼さんは「感謝の気持ちと成人の誓いを胸にそれぞれ歩んでいきたい」と話した。

 第2部は成人式対象者でつくる実行委員会による「成人の集い」を行った。生まれてから現在までの出来事を写真のスライドショーで上映し、途中で世相を振り返るクイズを出題。最後はメイド・イン上越認証品などが当たる抽選会で締めくくった。

 城西中出身の清水紀盛さん(21)は「高校卒業以来(古里)に戻り、すごく懐かしい。(成人の)実感はあまりないが、大学での勉強をしっかりしたい」と話した。成人の集いの実行委員長を務めた服部桃果さん(20、上教大附属中出身)は「延期が決まったときは本当にできるか不安だったが、大勢が参加して無事に実施できた。大成功」と振り返った。

 来年度は民法改正により成年年齢が18歳に引き下げられるため、同市は「上越市二十歳(はたち)を祝うつどい」に名称を変更し、従来通り20歳を対象に4月の実施を予定している。

© 株式会社上越タイムス社