J1リーグ戦は20日、各地で行われ、大分、仙台、横浜FCのJ2降格が決まった。横浜FCは神戸に0―2、仙台は湘南に0―2で敗れ、大分は鹿島と0―0で引き分け、残り2試合でJ1残留圏内となる16位に入る可能性が消滅した。
13年ぶりのJ2降格となる仙台は今季から8シーズンぶりに手倉森誠監督が復帰。2012年にチームを2位に導いた手腕で再建を期待されたが、現実は厳しかった。手倉森監督は「序盤に勝てなかった時期から立て直すところまでの期間が長かった。少し兆しが見えてきたときに(勝ち点)3のゲームが1になったり、1のゲームがゼロになったところが残念だった」と悔しさをにじませた。
2019年にJ1復帰した大分はJ1の3シーズン目で力尽きた。J2時代の16年からチームを率いる片野坂知宏監督は「このような結果になったことは私自身の責任でもあり、本当に申し訳なく思っている」とコメント。また元日本代表FW三浦知良(54)と同MF中村俊輔(43)が所属する横浜FCは開幕6連敗スタートなど序盤の大苦戦が響いて残留を勝ち取れなかった。
残る降格チームは1つ。ともに勝ち点36の15位の湘南、16位の清水、勝ち点33で17位の徳島に絞られた。徳島は厳しい状況だが、何が起こるかわからない。残り2試合、し烈な残留争いが展開されそうだ。