これ以上の負けは許されない。大相撲九州場所7日目(20日、福岡国際センター)、大関正代(30=時津風)は幕内宝富士(34=伊勢ヶ浜)を寄り切って4勝目を挙げた。立ち合い、右上手を取られるも巻き替えてもろ差し、相手を土俵外に退けた。「(相手の)左が入ってから反応がうまくできた。巻き返しのタイミングもよかった」と安堵した。
だが、納得の表情とはいかず「(黒星を喫した)昨日に比べると当たれている気はするが、押し込むことができていないのでまだまだ」と課題を口にする。
前半戦で早くも3敗目を喫し、全勝の横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)、大関貴景勝(常盤山)との差を広げてしまったが「調子を上げて連勝していけたら」と正代。〝ご当地ファン〟のためにも逆襲したいところだ。