公明「聞く力」アピール 混戦の参院選神奈川選挙区を見据え活動活発化 党をミカンに例え

ミカン畑で農家の話に耳を傾ける公明党の山口代表(左から2人目)と三浦参院議員(左)=17日午前、横須賀市

 公明党が来夏の参院選に向け、“聞く力”をアピールしている。政府の経済対策の決定を前に、県内の農業関係者の訴えに耳を傾け、現場の声を重視する姿勢を強調。先月末に衆院選が終わったばかりながら、混戦が見込まれる参院選神奈川選挙区を見据えた活動を活発化させている。

 「びっくりするくらい甘くて、酸味がほどよい。ちょうど公明党みたいだね」

 17日午前、横須賀市内の観光農園を訪れた山口那津男代表は収穫したばかりのミカンをほおばり、こう笑顔を浮かべた。与党内で「酸味」を効かせる役割と、ミカンの味わいを重ね合わせたとみられる。

 この日は酪農や畜産に取り組む茅ケ崎市内の牧場2カ所も回り、原油価格高騰の影響などを聞いた山口氏。「きめ細やかに配慮する必要がある」と指摘した原油高への影響緩和策は、19日に政府が決定した経済対策に盛り込まれた。

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