「何かを起こします!」オリックス ミラクル逆転劇でヤクルトに先勝 中嶋監督が宣言

サヨナラ打の吉田正と喜びを爆発させたオリックス・中嶋監督(東スポWeb)

主砲がチームを絶体絶命のピンチから救った。20日のヤクルトとの日本シリーズ初戦(京セラ)は、2点を追う土壇場の9回、オリックスが無死満塁とマクガフを追い詰めると、2番・宗が中前に弾き返し3―3の同点に。

場内が異様な盛り上がりを見せる中、無死一、二塁で打席に立った吉田正はマクガフの初球を強振。打球は中堅の頭を越える二塁打となり、4―3と逆転サヨナラ勝利を呼び込んだ。

大声援に迎えられた吉田正は「しびれましたねえ~! 宗がこれまでにないくらい球場を盛り上げてくれた。その勢いで行かせてもらいました!」と喜びを爆発させ、中嶋監督も「平常心というより、選手はガチガチに固まっていた。よく粘ったと思うし…」と言葉を詰まらせ「しっかり最後まであきらめなかったのが勝ちにつながった。最後まで応援してください。何か起こします!」と宣言した。

絶対エース山本が6回1失点でまさかの降板。モヤの同点弾が飛び出すも8回に3番手のヒギンスが村上に痛恨の2ランを浴びて勝ち越しを許した。重苦しい空気が流れる中、9回に紅林が右前打、代打・ジョーンズが四球を選び、福田のセーフティーバントが野選となって無死満塁。続く宗、吉田正の連打でミラクルを起こした。

オリックスが25年ぶりの日本一に向け、最高のスタートを切った。

© 株式会社東京スポーツ新聞社