炭火焼き地鶏、ユズこしょうで召し上がれ 横浜・野毛の居酒屋、「宮崎産」メニュー提供

「炭火焼き げんこつ」の加藤店長(左)と小田代表。新たな食材の投入により客足回復を狙う=横浜市中区

 横浜・野毛地区の居酒屋「炭火焼 げんこつ」(横浜市中区)が、宮崎県産ユズを使った加工品の取り扱いを始めた。複数の金融機関が連携し、同県の企業を橋渡しした。メニューの充実により、新型コロナウイルス感染拡大の影響で遠のいた客足の回復につなげたい考えだ。

 同店は、2017年6月にオープン。小田幸寛代表(41)の出身地である同県産の食材にこだわったメニューを提供している。

 コロナ禍で時短営業や休業に追い込まれ、「常連さんが来なくなってしまった」と小田代表。横浜では入手しにくい同県の食材を新たに仕入れることで、来店のきっかけにしてほしいと考えていた。

 同店の取引金融機関である横浜信用金庫野毛町支店(同)は、日本政策金融公庫(東京都)と連携。ユズの生産から加工、販売まで手掛ける「かぐらの里」(宮崎県)を紹介したところ「うちのメニューにとても合う」(小田代表)と、取引に至ったという。

 同店が取り入れたのは、ユズこしょう。看板メニューの「宮崎地鶏 炭火焼き」などに添えて提供している。今後、他の同社製品を使った新メニューを追加していく予定だ。

 「宮崎県の料理をみんなに食べてもらい、来店客を増やしたい」と、加藤大輔店長(37)は意気込んでいる。

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