【高校野球】花巻東の怪物1年生・佐々木麟太郎が衝撃デビュー 胸にある元巨人・高橋氏の“金言”

花巻東・佐々木麟太郎【写真:荒川祐史】

中学3年生の時に元巨人・高橋由伸氏からリモートで打撃指導を受ける

第52回明治神宮野球大会が20日に神宮球場で開幕。第1試合では花巻東が6-3で国学院久我山に勝利した。注目のスーパー1年生・佐々木麟太郎内野手は「3番・一塁」で出場し高校通算48号を含む1安打1四球3打点の大活躍。豪快なアーチを生み出すきっかけの一つには中学時代にアドバイスを受けた元巨人・高橋由伸氏の存在があった。

注目の第1打席でいきなりスタンドがどよめいた。初回2死で迎えた第1打席、1ボールからの2球目を完璧に捉えた打球は一直線で右翼席へ着弾。佐々木は「良い形で先制点をあげることができてよかった」と豪快弾を振り返った。

その後も2本の犠牲フライで3打点をマークしチームの勝利に貢献。東北大会では左すねを疲労骨折し痛みがある中での出場だった。大会前は調子を落としていたが「しっかり修正しながら色々と監督さんの方からもアドバイス頂いて、しっかり打つことができた」と語り、復調の気配を感じさせる全国デビューだった。

1年秋の段階で通算48本塁打とアーチを量産。規格外の数字を残しているが高校入学前に“金言”を授かっていた。中学3年生の時に元巨人・高橋由伸氏からリモートで打撃指導を受けたという。

「スイングの軌道であったり、自分は独特の打ち方だったのですが。それでも全国レベルでも対応できるようにスイングのこと、タイミングの取り方だったりアドバイス頂いた。しっかり上から捌くように出すことを意識。強い当たりを打つ」

巨人ではルーキーイヤーからレギュラーを獲得し通算1753安打、321本塁打を放った“天才打者”からの言葉を胸に鮮烈な全国デビューを飾った。身長184センチ、体重113キロと高校生離れした体格から放たれる打球はこの日、神宮に集まったファンを虜にした。22日に行われる高知との準々決勝にも注目が集まる。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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