苦手意識は払拭できたようだ。大相撲九州場所8日目(21日、福岡国際センター)、関脇御嶽海(28=出羽海)が、幕内隠岐の海(36=八角)を寄り切って1敗をキープした。
5日目に大関正代(時津風)を破るなど三役相手に2勝を挙げている相手だったが、立ち合いで厳しく当たると圧力をかけ続ける相撲で快勝。
勝ち越しに王手をかけ「何があっても前に出る意識だった。自分の相撲を取っていたら勝ち越し、その上の2桁(勝利)も見えてくる」と手応えを口にした。
今場所の好調さについて、NHK大相撲中継で解説者デビューした元横綱白鵬の間垣親方から「いいものを食べているんじゃないか」と指摘されたことを伝え聞くや、「さすがに九州に来て、いいものを食べなければ損。差し入れもいっぱいもらって、ありがたく肥えさせてもらっています」と笑顔をのぞかせた。
場所前には「苦手」と漏らしていた九州場所だが、今後は得意な場所になりそうだ。