ポール・マッカートニー、音楽活動の理由は「死を考えなくてもいい」から

ポール・マッカートニー(79)が、死について考えなくてもいいように音楽を続けていくつもりだという。

ポールは、新しい音楽を作曲したり、レコーディングスタジオにいることで、自分の死についての考えを紛らわせることができるとして、「もし、新しいプロジェクトや挑戦がなければ、死の現実についてさらに深く考えるようになってしまう。だけど、特にそうしたいわけではないからね」とリーダーズ・ダイジェスト誌に語る。

一方、これまでの結婚相手との間に5人の子供を持ち、現在はナンシー・シェベルと結婚しているポールは、年齢とともに死をより意識するようになると認めるも「死は決して怖くない。僕の年齢になれば、命の終わる時を受け入れなければならない。でも、それはまだ遠いものだと思っている。マジカル・ミステリー・ツアーは続いていて、そのことに感謝しているよ」と続ける。

そんなポールは最近、14歳の時に初めて書いた曲「アイ・ロスト・マイ・リトル・ガール」が一種のセラピーとなり、1956年に乳がんの手術後に塞栓症を発症して亡くなった母メアリーに対する悲しみを処理するの機会を得たとして、「一種のセラピーになっていたと思う。14歳の時、ちょっとしたポップソングを楽しく書いていたつもりだったけど、その時期は母を亡くしたばかりだったからね」「そう考えると、この曲には、今まで気づかなかったもっと深い意味があるように思うんだ。サブリミナル的に彼女について書いている可能性があるかもしれない」「これまでいつも『レット・イット・ビー』は母の夢を見た後に書いた曲だと言ってきたけど、『イエスタデイ』の歌詞の一部も母に関係しているのかもしれない」「他にも、意外な思い出が出てくることもあるんだ。ジョン(レノン)の話をしている時に、子供の頃に一緒に行ったヒッチハイク旅の事とか。ジョージ(ハリスン)ともね」と振り返っている。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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